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プレアデスに捧げる叙事詩

 
 
広場にはブーゲンビリアの花で覆われた大理石の柱が立ち並んで
その隙間から沈みゆく太陽の光が降り注ぐ
7人の乙女たちが思い思いの姿でサルスベリの切株に腰かけ
オリーブの枝が編みこまれた銀色の髪は輝く
タイムの紐でゆわえられたハーブが握られた手はほっそりとしていて
さくらんぼのように熟した唇ははじける
今にも沈もうとする太陽の光が煌めく池にそっとつま先を浸して
雲間からの明かりがその裸体を真珠貝のような柔らかい光で彩る
そして戯れ笑いを封じるように口元にそえられ
互いの肩や太ももに触れる乙女たちの手は
軽やかなダンスを繰り広げている
 
薄れゆく太陽の光はジャスミンの花に香りを託すための合図で
月桃の花には夜の訪れを告げる
 
迫りくる夕闇の中、迷える狐が下草をかき分け
秘密の穴を探り当てようとしていたまさにその頃
 
酒神の祖である7人の乙女たちは素早く天に駆け戻り
光り輝く天空の座を占める
 
夕暮れ時の太陽は乙女たちへの手招きで
角笛の音であり、また光そのものでもあったのだ