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ワイン界の荒馬「シラー」について

 

シラーを人間に例えるなら

一節を墨で塗りつぶす詩人であり

夜通しダンスに熱中するボヘミアンであり

あるいは、キャンバスに油絵を描く画家かもしれない

その絵筆の毛先から煙のようにたなびく色彩が

人物や夢を浮かび上がらせる

シラーを動物に例えるなら

そのキャンバスに油絵で描かれた堂々たる荒馬かもしれない

幻想的な衝動と原始的な主張

抑制された怒りのギャロップの足音が

闇のインクからその幻影を浮かび上がらせるのだ

 

シラーとピノ・ノワールはいとこ同士?

実は、シラーはピノ・ノワールと親戚関係にあるのに、この2つのブドウは全く似ていないんだ。

どちらも「ピノ」という偉大な祖父母の孫にあたるんだけど、味の特徴、ボディ、タンニンだけでなく、風味においても正反対なんだよ。

 もし、冒頭に僕が記したピノ・ノワールについての詩を読んだ人が、シラーからはおとなしい味のワインはできないんだな、と思ったとしたら大当たり!

シラーは、ピノ・ノワールと同じくらい、まっすぐなワインだ。

たくさんの果実のフレーバーと豊潤な味わいを兼ね備え、力強く、時には大胆で…。

もちろん、この上なくおいしいワインであることは間違いないよ。

 

そしてシラーは、歴史的に血統が一貫していることとその信頼性から、高貴なブドウとみなされている。

ワインの世界では、偉大な古典的品種の一つなんだよ。

フランス・ローヌ地方北部産の伝説的なエルミタージュに、オーストラリアの世界的に有名なバロッサ・ヴァレーなど。

単一品種であれブレンド品種であれ、これまでに造られたワインの中で最も洗練されたワインの一つがシラーなのさ!

 

「シラー」と「シラーズ」

実は、シラーが「シラーズ」と呼ばれるのは、オーストラリアだって知ってた?

今でこそ 「シラーズ」のワインは珍重されているけれど、昔はそうじゃなかった。

シラーズはカリニャンと同様、「大量生産の罠」にはまっちゃったんだ。

つまり、オーストラリアには「シラーズ」があまりにも多すぎて、ありふれてしまったってこと。

フランスのシラーとは対照的に、オーストラリアのシラーズは何十年もの間、「名物にうまいものなし」の代表みたいに扱われていたんだ。

 

シラー界の新星:スターリー・ナイト シラー2015

最近ではシラーが再び注目を集めていて、世界中の生産者たちの想像力をかき立てているんだよ!

醸造家たちはシラーをあえて別の品種のブドウとブレンドして、革新的な手法と想像力によって、色々なバージョンを作り出そうとしているんだ。

 

ここで、僕が見つけてきた最高に魅力的な新生シラーを紹介するね!

じゃじゃ~ん!スターリー・ナイトのシラー2015です!

 

届いたら、飲む前にちょっとだけ冷やしてみて。(ただし、10分以内!)

冷やすと、このワインは魔法にかかるんだ!

温度が低ければ低いほどタンニンが縮んで、シラーのフレッシュな味わいと、ほのかな香りが浮かび上がってくるんだよ。

 

おおっと、ちょっと先走りすぎちゃった。ごめん、ごめん。

では、テイスティングに戻って、まずは見た目の印象から。

 

何が見える?

ルビーレッドのような魅力的な深い紫色かな?

僕のグラスと同じように、あなたのグラスにもハッキリとしたワインのあとが残ってる?

 

香りはどう?

僕の鼻には、墨汁、なめし革、野生のベリー、ダークチョコレート、そしてホワイトペッパーの香りが漂ってくるよ。

 

そしてお待ちかね、いよいよ味わってみよう。

ブラックベリー、カシス、ブラックオリーブ、ブラックペッパー、ブラックコーヒー…

ブラック、ブラック、ブラック!

これは簡単。いかにもシラーらしい味わいだよね。

カリンとボルドーの葉の味もするかも…。

ちょっとだけグラスの中で休ませてから、もう一度試してみて。

味は変わったかな?

 

おっと、忘れるところだった。

このシラーは、ホールバンチプレスで造られているんだ!

ホールバンチプレスとは、果梗がついたまま、房のままプレスすることだよ。

不思議に思うかもしれないけど、実はこの方法で造ると、より自然な、いわば「野生のワイン」になるんだ。

だから、シラーに最適なんだよ。

 

あとは、白コショウや黒コショウのようなスパイシーな風味も感じられるよね。

特に最後のほうなんて、次の一口を期待して舌がピリピリするほどだよ。

みんなにも、ぜひ飲んでみてほしいな。

興味があったらぜひ商品ページを覗いてみてね!

じゃあ、またね!

 

 

彫刻家は鉄で風格を醸し出し

ブロンズで骨格を鋳造し

大理石で精神を磨き上げた

彫刻家は自分の創造物を永遠に眺めていられると思い

それは目の前で崩れていった

足元の地面が彼の心臓と同期するように揺れ

そのなびくたてがみから噴出する熱風が

彫刻家の全身に電撃を走らせる

彫刻家はもはやそれを所有していない

もはや彼は嵐の目と変わらない

単なる傍観者に過ぎないのだ